旧上モベツ駅逓所 国登録有形文化財
かつて開拓使により北海道開拓のため重要な道路に駅逓所が設置され、そのなかで東洋一と言われた鴻之舞金山の開発に伴って上藻別にも駅逓が設置されました。上藻別で復元された旧上藻別駅逓所は紋別市中心街から南約23kmの上藻別にあります。旧上藻別駅逓所は大正15年に官設駅逓所として開駅、昭和9年に増築されている。初代駅逓取扱人は高地登氏。入母屋造鉄板葺平屋建(鉄板葺は後の事で最初は柾葺き)の本館と寄棟造鉄板葺2階建の増築部からなり、外壁は下見板張で、二回窓には装飾的な額縁が取り付けられ、内部は中廊下式で客室を配置、紋別地方に現存する駅逓家屋(一般開放している施設)で、戦前の北海道独特の様式を残す代表的な古建築物。上藻別駅逓は昭和15年、駅逓業務廃止の後は昭和24年まで高地旅館として営業した後住宅として使用された。その後上藻別駅逓保存会の手により修復され、現在は開拓資料や鴻之舞鉱山資料などを展示公開、当時の鴻之舞を知る上では大変貴重な存在。展示スペースは駅逓本館内と別棟の他、三塔のサイロを使用した展示スペースを確保。鴻之舞鉱山坑道で使用された機動トロッコなども屋外展示(屋根有り)してあり貴重。展示物に関しては他の駅逓施設とは比較にならないほど充実している。
◇所在地:紋別市上藻別 上藻別駅逓保存会
◇TEL:0158-26-5110
◇GPS:N44°11’17.1” E143°20’093”
その他の駅逓に関しては公式サイトの駅逓所特集をご覧ください。
- 2012.08.13 Monday
- 博物館・郷土館
- 22:29
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- by hiro