北海道は道北と道東の観光スポットやアウトドア、渓流と滝を紹介

コアカゲラの伝説

『木に嘴を刺して鳴くのは、水が飲めないからだと言う。コアカゲラは皆の前で「水を飲まない」といったものだから、皆の前で水を飲めなくなってしまった。そこで水を飲みたくなると嘴を木に刺して、喉をコロコロならして雨を呼び、雨が降ると口を上に開けて木を伝って流れる水を飲むのである』サハリンアイヌ語辞典の十勝方言辞典より

芽室町 日の神と鳥と鼠

『それは遠い昔のこと・お日様が始めてアイヌの世を照らそうとしたとき、悪魔がこれを憎んでお日様を飲み込もうとした。すると、いち早くこれに気づいた創造神のコタンコロカムイ(国造り神)は鳥四千羽と鼠四千匹を造って悪魔の口に放り込んだので、悪魔は半分飲みかけたお日様を吐き出した。ついで悪魔は、今度はお月様を飲み込もうとした。するとまた鳥四千羽と鼠四千匹が悪魔の口に飛び込んで、お月様を救い出した。それで鳥と鼠は、お日さまとお月さまの命の恩人なので、鳥や鼠が勝手に振る舞い、人間の食べ物を横取りしても、神様はその手柄に免じて大目に見られるのだ』芽室町・伝承者不詳・稲田浩二編・アイヌの昔話より。

新十津川の底なし沼

『滝川の石狩川向い、新十津川町の橋本町から西徳富よりに玉置神社(現・新十津川神社)という村社があり、その傍にある沼は昔人喰刀を沈めた底なしの沼だといわれ、恐ろしい沼(チオマトー)といわれていた。人喰刀は宝物を納めておく箱に入れ、石を入れておくと、いつもカリカリと噛っているが、噛るものがなくなると箱を飛び出して人間に襲いかかるので、今まで何でもなかった人が殺されたりするので、コタンではそれを石狩川に持って行って淵に沈めてみたり、山に持って行って捨てたりしていみたが直ぐに戻ってくるので、最後に此の沼に沈めたところ、それきり戻って来ないので、この沼には底がないのだろうといわれた。』新十津川・空知保エカシ伝・更科源蔵編・アイヌ伝説集

大樹町・日方川(歴船川)の伝説

『昔はヌプルベツ(巫力のある川)という意味で、流れが荒く石が踊り波が飛ぶ川だ。奥に行くと三叉になって一番大きいのがノビナイ、真中がルートルマップ、それとラロマップである。真中のルートルマップには女神がいて、川をあっちへ渡ったりこっちへまたいだりしたところだから、悪い病気(痘瘡の事)が流行ってきたらこの川を伝って山にはいると、病気の神様も追ってこないのだ』芽室町・勝川ウサカラベフチ伝・更科源蔵・アイヌ伝説集より。

えりも百人浜の由来

『黄金道路を通って日高の国に入りますと「百人浜」と呼ばれる砂浜があります。江戸の文化年間、南部藩の御用舟が難破してここに流れ着き、百人あまりの乗組員が上陸はしたものの全員餓死凍死したためにこの名が付いた』と一般的には知らせているが『其義、昔し一夜の時化に大船多く打上、水夫百余人死せりを埋めしとも、又往古幌泉アイヌ日高アイヌと戦て、その死骸を埋めしとも言えり。』松浦武四郎・東蝦夷日誌※百人浜の地名は最初に「東蝦夷地道中記」登場するというが、その当時には南部藩の御用船はなかったと言うことです。他に「反乱を起こしたアイヌと、それにくみした金掘りがこの浜で虐殺された」「アイヌの古戦場で、死骸(しがい)が埋められた」などの説があるが伝説、真偽は定かでなく謎のままだ。

黄金道路のピタタヌンケプ

『日高の襟裳岬を廻って黄金道路が十勝の国に入ったところに、ピタタヌンケプというところがある。昔十勝アイヌと日高アイヌがここで境界争いをし、アイヌの習慣として勝った者が負けた者の荷物を解き、負けた者の大事な宝物を選び取ったというのであるが、どちらが勝ったかは不明であるという。』工藤梅次郎・アイヌ民話
『一説には十勝アイヌがここに住まっていたアイヌを襲って、この土地のアイヌが負け、やむなく十勝アイヌに自分の宝物を選びとらしたという。』中田千畝・アイヌ神話・更科源蔵・アイヌ伝説集より。※この話は東蝦夷日誌や北海道蝦夷語地名解にもあるがもっと簡略化した記載です。

広尾エチキサイの伝説

『 エチキマイ 火ヲ取リシ處 直訳吾等ガ木片ヲ摩擦シテ火ヲ取ル處 往古神アリ火ヲ取リテ「シュウキナ(エゾニュウ)」を煮テ食ヒシ處ナリト云フ』北海道蝦夷語地名解伝承者不詳で、これが「アイヌ神話・エチキサイの伝説」の元ネタと思われる。一応紹介しておく。『エチキサイとは我々が摩擦して火をつくったところという意味であるという。(此処までは特に問題はない)ムカシチキサニカムイ(楡の木)が暴風雨の悪魔と闘って勝ち、天の雷神と結婚して火を生んだのであるが、その新婚の両神が永遠の契りの印に、自らつくった火で、シュキナという草を煮て食べたところであるという。アイヌは春楡の樹木に落雷して火を発したところから火種をえたもので、春楡姫と雷神の結婚とは落雷を意味しているのであるが昔は火を得るのに、楡の来で火キリウスと火キリギネを用いていた。』中田千畝・アイヌ神話※文筆家の手にかかると煙があればボヤでは済まず大火事になるという事です。

広尾・豊似岳

要旨を簡単に書いておく『東蝦夷日誌ではこの山に登ろうとすると忽ち曇りカムイトウ(豊似湖)より雲立ち上がり雷が 大地を砕く如くなって降ると。別な人が又試みるも同じで、その者は間もなくなくなってそれ以後登ったものなし。アイヌに案内を頼んでも皆甚恐れて逃げてしまう。』東蝦夷日誌※こちらは恐れられていた山のようで和人にも知られていた話のようです。

広尾・ラッコ岳の雷神

『古い地図にラッコ岳をオヌシャヌプリと書いたのがあるが、オヌシャヌプリ(そこに祭壇の有る山)は沢の入り口にある小さい山で、山にはいるときは必ずこの山に木幣をあげ挨拶して入らなければ生きたい所にはゆけない。ラッコ岳は昔からカムイシリ(神山)といって雷の出てくる山だ。昔は春秋二度弁財船が交易に来ていたが或る年の春にいくら待っても船が来ないので、老人達が集まって神に酒をあげて祈ったところ、途中で船が壊れて苦しんでいることがわかったが、一月ほどたって船の影が見えたので、小舟に車櫂を付けて漕いでいって見ると、帆柱も櫂もなくなって梶だけになって流されているので、それを助けてラッコベツの川上にあげて帆柱を直したが、あんまり船が大きくて出せないので、老人や婆達が刀や珠を下げて正装し、カムイシリの神に頼んだところ、朝から雨が降り出し雷が鳴って大水になり船を沖に出すことが出来た。カムイシリの神様は偉い神様だ。』広尾町・広尾又吉エカシ伝・更科源蔵・アイヌ伝説集より。

広尾・十勝山頂の湖

『十勝岳の上に湖があって、ここには鴎だの鯨だのイルカなどの海の動物がいる。これは山の神様が海のものを食べたいので、ここに好きなものを皆ここに持ってきたものだ。湖の波の音はちょうど海のように轟き渡り、女がこの山に登ると大嵐が吹き雷が鳴って大水が出るという。昔大津のアイヌが二人でこの沼を見に行ったきり帰らなかったというが、この湖に行ったら物の名をそのまま言ってはいけないと言われている。或る人が山狩りに行ったら戸の開く音がして「ポロピンネ ランナ(大きな牝が下るぞ)という声がしたと思うと、大熊が飛んできたので、それを獲って来たという。十勝でこの山に酒をあげないところはない。』池田町・山越三次郎エカシ伝※内容は幌尻岳の話と似ていますが、十勝岳が何処を意味するのか判然としないため日高山系の十勝岳と仮定して広尾町に入れました。
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