北海道は道北と道東の観光スポットやアウトドア、渓流と滝を紹介

大地と人間の創造(仮タイトル)

『昔この世に国も土地もまだないとき、ちょうど青海原の中のうき油のようなものが出来、これがやがて火の燃え上がるように、まるで炎が上がるように立ち上って空となった。そしてあとに残った濁ったものが次第に固まって島となった。島は長い間に大きく固まったのであるが、その中もやもやした気が集まって一柱の神が生まれ出たという。一方の炎が立つように高く昇ったという、清く明らかな空の気からも一柱の神が生れ、その神が五色の雲に乗って地上に降ってきた。この二柱の神たちが、五色の雲の中の青い雲を海の方に投げ入れて「水になれ」というと海ができた。そして黄色の雲を投げて「地上の島を覆いつくせ」と、赤い雲を投げ入れて「金銀珠玉の宝物になれ」と、白い雲で、草木、鳥、獣、魚、虫になれ」と、それぞれの物が出来上がったのであった。そのあと天の神と、地の神の二柱の神たちは「この国を統率する神がなくては困るが、どうしたものだろう」と考えていられるところへ一羽の梟が飛んできた。神達が「なんだろう」とその鳥が目をパチパチしてみせるので、これは面白いと二柱の神たちが何かしらをされ、沢山の神々を産まれたという。その中でヘケレチユツフ(日の神)クンネチユツフ(月の神)という二柱の光輝く美しい神々は、この国(タンモシリ)の霧(ウララ)の深く暗いところを照らそうと、ヘケレチユフはマチネシリ(雌岳)から、クンネチユフはヒンネシリ(雄岳)から、クンネニシ(黒雲)に乗って天に昇られたのである。またこの濁ったものが固まってできたモシリ(島根)の始まりが、今のシリベシの山(後方羊蹄)の山であるという。また沢山に生まれた神々は、あるいは火を作ったり、あるいは土地を司ったりする神となった。火を作った神はすべての食糧、粟や、稗やキビの種子を土に蒔いて育てる事を教え、土を司る神は草木の事すべて、木の皮を剥いで着物を作ることなどをお教えになった。そのほか水を司る神、金を司る神、人間を司る神などがいて、鮭をとり、鱒をヤスで突き、鰊を網で捕ったり色々と工夫をして、その子孫の神々に教えられたのである。』松浦武四郎・夕張日誌現代語訳より。※ユウバリのタッコブというところで泊まった時にコトンランというエカシより聞いた話。タイトルは原文にはなく仮に付けたものです。

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