北海道は道北と道東の観光スポットやアウトドア、渓流と滝を紹介

白糠町 ふくろうが村を見まわった話

『ある日私(ふくろう神・コタンコロカムイ)が川上の村から川に沿って下り、村々を見回して「やあ、野山には鹿たちだ、たくさんいるぞ」、「やあ、川には魚がいっぱいだ、どこも獲物でいっぱいだ」と鳴きながら飛びヌサ(祭壇)を見つけて飛び降り、また鳴き続けて居ると、村の上からも下からも男たちや女たちがやってきて、みんな前をはだけて悪魔払いをする。それで私はもうすっかり嫌気がさして早々にこの村から飛び立って帰って行った。ある年また川沿いに下っていって「やあ、野にも山にも獲物がいっぱいだ」と鳴きながら、サマエクルの村までやってきて、ヌサの中程に身を休め、山に向かって鳴いていると、サマエクルが外に出て近づき、ていねいに両手をあげ、すりあわせて、「このヌサに休まれる偉い神様、ありがたきこと」と私を拝む。それから村の上ヘ行くと、「みなの衆、偉い神様のお出ましだ」と呼びかけ、イナウ(木幣)を捧げて、「コタンコロカムイの偉い神様、どうかよきこと多きよう、われらを守りたまえ」と拝むので、私はただありがたく、喜んで帰って行った。そのうち私は、ある村では人や熊が、川上では黒い鳥が、川上では白い鳥が、魚がちっともいなくなって飢え死にしていると聞いた。そこで早速、沖の神に知らせを送ると、サマエクルの村へ大きな子持ちの鯨が何度もやってきて、村人も鳥もたっぷり食べることができた。私はいつも山にいて、時々人里に出かけて人の村を見てまわり、海辺にも出かけて沖の村も見張っているのだ。』白糠町・四宅八重伝・稲田浩二編・アイヌの昔話より。

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