北海道は道北と道東の観光スポットやアウトドア、渓流と滝を紹介

弟子屈 カワウソとキツネ

『むかしむかし、カワウソと狐が一つの村に暮らしていました。カワウソはとても働き者で、お金もたんまり貯め、立派な毛皮の外套を着て、村で誰よりも裕福に暮らしていました。ところが狐はとても怠け者で、貧乏で、いつもぼろぼろの外套を着、きょときょと歩き回り、どうかするとよそのものを盗んだりしてみんなに嫌われていました。ある日その狐が、カワウソが苦労して手に入れた鮭をくすねて逃げた。「この野郎」、カワウソはかんかんに怒って狐を追いかけた。狐は足が速い。けれど今日は大きな鮭を咥えて深い雪の中を逃げるので、思うようには走れない。まごまごしていると、カワウソが追いかけてきて、長いしっぽを押さえられそうになった。狐はあわてふためいて、近くの木によじ登った。残念・・カワウソは木に登れない。それで木下で張り番をする事にした。狐はいつまでたってもかわうそが木の下で頑張っているので、仕方なくじっと木の上に居続けた。そのうちカワウソは眠くなってきた。慣れない雪の中を、長い間狐を追って走ったので、すっかりくたびれてしまったんだ。うとうとしていると、突然天から大きな石が降ってきて頭にぶつかった夢を見た。カワウソはびっくりして目を開けた。木の上を見たが狐の姿はどこにも見えない。「憎い狐め、腹の立つ、やせっぽ野郎、俺の頭を踏みつけて逃げやがった」カワウソは短い足で狐のあとを追いかけた。狐がスイスイ歩く雪の中を、足の短いカワウソは腹を引きづって、泳ぐようにしなければ歩けない。六つも山を越し、六つも谷を渡って行って行ってやっと狐のうちまで行き着くと、家の中から話し声が聞こえてきた。「お父ちゃん、こりゃとってもでかい鮭だね」「うん、大変だったぞ。カワウソのやつと腕くらべしてね、しまいには父ちゃんの方が勝って、これを仕留めたんだ。待ってろよ、今おいしい筋子の料理をしてやるからね」狐は、筋子を鉢の中に出してつぶしかけた。するとその時、カワウソがぬっと家の中へ入ってきて、いきなり筋子の入った鉢を持ち上げて、狐の体に鉢をがっぽりかぶせた。狐の毛色はこの時から筋子色になり、カワウソは、狐に頭を踏んづけられぺったんこになったんだ』弟子屈町・猪狩ノクマ伝・日本の昔話2・稲田浩二編・アイヌの昔話より※最後のオチがなんと言っても楽しい。キツネに関する話はとても多いようですが半分はよい狐、半分は悪い狐という他に間抜けな狐など色々あるが信仰と結びついた話も多い。

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